譜面台

ミニコンサートが近づいてきました。先日、そのために弦楽四重奏伴奏の練習をしたところ、お願いした方が譜面台持参で来て下さいました。
教室ですから、譜面台はあるのですが、ここで昔読んだ本を思い出しました。
「合奏をするときに譜面台は持参すべきで、まとめて運ぶと、誰が運ぶのかという話になり、場合によっては車も必要になります。
もし、いつも運んで下さる方が都合が悪いと困ったことになる。」というような内容でした。
スズキメソードでは暗譜を旨とする訳ですから、独奏する人は、譜面も譜面台もいらない計算ですが、(「愛に生きる」62ページ参照)そうも行かない状況もあります。
私が先生になりたての頃、同僚の先生に依頼されて合宿のお手伝いに行きました。
その時、レッスンを受けていた生徒さんから、当時の写真を見せてもらいましたが、譜面台が無く、椅子に楽譜を置いて指導していました。
ちょっと話が逸れますが、昔、関東、東海、関西の生徒さん達の合同メンバーで東ドイツに演奏旅行に行きました。その2年後に東西ドイツ統一という歴史的な出来事が起こりました。
東独に出かける前に、何度か合宿がありました。関東地区の生徒さんは、率先して譜面台や椅子の準備をテキパキと行っていました。
(京都の生徒さん達は、それを見て、それ以降動いてくれるようになりました。)
当たり前ですが、譜面台や椅子は、いつの間にか用意されている物では無いわけです。
二条城パガニーニには数本の譜面台がありますが、メーカー等揃っていないので、いつも、私が5本入ったトランクを持参しています。
ですから、今回は要らない訳ですが。
教室や演奏会場以外では、必要な人は持参するのが原則であるということをわかっていただきたいと思います。
話のついでに、楽譜に関して。
必要な生徒さんは、譜面台に載せたときに体裁良く見えるように、コピーしたそのままなんて事が無いように工夫して下さい。