ハーモニー

ハーモニーは音楽の三大要素「リズム、メロディ、ハーモニー」のひとつですが、ハーモニーがピタッと合ったときの感激は、筆舌に尽くしがたい経験です。
初めて松本の夏期学校に参加した折、上級生がバッハのフーガを演奏しました。
申し訳無いことに、曲の最後の和音で、人数の多さから、美しい響きを期待していませんでした。
ところが、実際は、和音がピタッとはまって、さながら、ロココ期の絵画に見られるような、天国が開けたかのような美しい響きが、ホールを満たしました。背筋がゾクッとする、感激の瞬間でした。
良く覚えている瞬間としては、友人とカルテットを楽しんでいて、緩徐楽章で予期せずピタッとハモる瞬間を経験しました。
その時は、しみじみと、この瞬間のために、この曲を演奏していたのだなと思いました。
以前、関西地区大会で、上級生がオーケストラピットで演奏し、舞台上の生徒さんの伴奏をしたことがありますが、オーケストラとメロディーとで創り出されたハーモニーにゾクッとしました。
アンサンブルに親しんでいると、そのような瞬間がしばしば訪れます。
そのような経験をして頂くために、スズキメソード京都では、弦楽合奏をしたり、ミニコンサートでカルテット伴奏で演奏して頂いたりしています。
生徒さんが、その蜜を甘受して下さることを願っています。

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