時代の変化

月並みな題名ですが、指導している弦楽合奏を通して感じることを書いてみます。
スズキメソード京都には、コンチェルティーノ・ディ・キョウトという弦楽合奏クラス(Aクラス)と、Bクラスという下のクラスがあります。
そもそもはAクラスだけが設定され、練習、コンサートと経験していくと、メンバーのレベルがどんどんアップして、次に続くメンバーが入りにくくなりました。
これが、ポイント1ですが、個人レッスンだけではなく、弦楽合奏を経験することで、どんどんレベルアップ出来ます、でもご本人は気づいていないかも知れません。
そこで、Bクラスという、言わばAクラスへの予備校のような存在が設置されました。
毎年、松本で開催される夏期学校のコンサートでは、この合奏団は常連でした。
松本の夏期学校とは別に、スズキメソード京都では比叡山で夏期学校、重ねて弦楽団の合宿を行っていました。後に、一般生徒さんの夏期学校と弦楽団の合宿は別日程になりましたが。
加えて、毎年開催していたコンサートを通して、初歩の皆さんも弦楽合奏への憧れが生まれていたのは自然な事だと思います。
Aクラスが、あまり松本の夏期学校に参加しなくなり、今度は、Bクラスがコンサートに出演するようになりました。このことは、このHP>弦楽合奏>合奏科Bクラスに詳しく書いています。
5巻に入って、そろそろヴァイオリンをやめようかなと思っていた生徒さんがBクラスに参加する様になって、10巻卒業まで続けた、というようなこともありました。
指導者としての印象では、比叡山の夏期学校では四十人参加して五人~十人くらいモチベーションアップします。これだけでも、開催した意義が感じられる、素晴らしい事です。それに比べて松本の夏期学校コンサートへの出演は三十人参加して二十八人くらいモチベーションアップします。
満席の客席から頂ける拍手は、そのくらいの効果があります。
Bクラスで初めてコンサートに出演したのは、1989年ですが、それまで、練習で私が指導していて「もう1回」なんて言うと、必ず「えーっ」と叫んでいたメンバーですが、松本から帰ると、誰もそのような反応はしなくなりました。
細かいところまできっちり練習して、成果を披露した結果として拍手をもらえることが、こんなに気分の良いものかと解ってくれたからです。
題名の「時代の変化」に触れますが、昔、Aクラスは比叡山で合宿をしていました。何と4泊5日の合宿でした。コンサートを開催するとなるとやはり、そのくらいは必要です。
ある年は、信州の原村で合宿をしたこともありました。
でも、それだけの長期間拘束されることや、泊まりでの参加が難しいメンバーが出てきました。そのために、日程も減り、毎日通える場所で合宿をしたりするようになりました。
Bクラスの松本への夏期学校も、行けなくなりました。
でも、ポイント2となりますが、生徒さん方が上手になるメカニズムはほとんど変化していません。
アンサンブルは単に一緒に弾き始めて、同時に終わるというものではありません。
アンサンブルがもたらすハーモニーの美しさは、一人で弾いていたのでは経験できない、言葉では語り尽くせない感激をもたらしてくれます。
この文章を読まれた生徒さんは、先生から弦楽合奏への参加を勧められたときは、喜んで参加して下さい。

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