弦楽団に関して雑感

最近、弦楽団の演奏会の動画を見直しています。
私は指揮者ですから、自分では音を出しません。
師匠には、まずメンバーをアンサンブル中毒にする事だと教えられましたが、そのために最も大切なことは、良い演奏をする事につきると思います。
でも、昔から、そのような演奏を経験しても興味を持ってくれないメンバーも多少はいた事は事実です。
その意味でメンバーはなかなか良い演奏をしてくれて来たと思います。
前にも書いたことがありますが、釈然としない反応にも出会いました。
見た目の人数のバランス等々を考慮して、助っ人に弾いていただいた事があります。
一応、その方をAさんとしておきます。
このような発言を耳にしました。
「今日の演奏、とても良かったですね!でもAさんが一緒に弾いておられましたから」
発言した人は、Aさんを評価しての発言だったのでしょうが、半年間、一生懸命練習してきたメンバーの努力を全く無視した、失礼な発言だと感じました。ご本人は気づいておられないでしょうが。
勿論、Aさんのお陰で、81点の演奏が出来ていたかも知れません。でも、メンバーは、Aさん抜きでも80点以上の演奏が出来ていたことを私は知っています。
私としては、例えて言えば、あそこのラーメンは美味しいから、是非、食べに行ってみて!みたいな感覚で、私はその曲に対する自分の感動をメンバーに伝えたいと、いつも考えています。
差し支えがあるので、ズバリは書けませんが、こんなことがありました。
ある指揮者の方が、「作曲者名」の「作品名」は素晴らしい曲だから、一度演奏してみたい、と長年仰っていました。幸いに、あるきっかけで楽譜が入手でき、その指揮者の元で演奏しました。
練習も本番も、指揮からは何の思い入れも感じず、今となってはどんな曲だったのか、全く思い出せない位です。
弦楽団を経験したメンバーは、取り組んだ曲すべてに関して、どこかで聞こえてきたときに懐かしく思いだしてくれればいいなと思っています。
このHP>弦楽団>コンチェルティーノ・ディ・キョウト演奏の記録に少しずつ動画をアップしています。視聴はスズキメソード京都の会員さん限定でパスワードが必要ですが。今後、曲別の思い出も書いていきます。

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