ルイ・モイーズと高橋利夫先生

ふと、モーツァルトのフルート協奏曲1番を聴きたくなって、YouTubeで演奏を見つけて聴いています。
私がコンチェルティーノ・ディ・キョウトのメンバーに入れて頂いた時、指揮がフルートの高橋利夫先生、ゲストがルイ・モイーズでした。
ルイ・モイーズは20世紀最高のフルーティストと言われた、マルセル・モイーズのご子息です。アドルフ・ブッシュらとも共演されたSPレコードも残っている巨匠です。
1曲目はバッハのブランデンブルク協奏曲3番で始まりましたが、次は組曲2番、高橋先生とチマローザの2本のフルートのための協奏曲、そして、最後はこのモーツァルトの1番でした。三曲も吹かれたなんて、すごいことです。
スズキメソード京都の卒業演奏会では、この弦楽団の伴奏で卒業演奏をして頂きますから、2番の1楽章は、私は暗譜で指揮できる位、何度も演奏しましたが、私にとっては、1番が原点です。
それまで、私にとって退屈だった、モーツァルトの緩徐楽章の素晴らしさを、高橋先生から教わりました。
高橋先生には、この年を含めて、3回、指揮に来て頂き、合宿にも来て頂いたりで、本当にたくさんの事を教えて頂きました。
今は昔の、半世紀近く前の出来事でした。大切な思い出です。

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